ゼオテックが開発した廃液浄化装置を車載したトラックを現地施設まで
持ち込み当地で消費され捨てられる廃液のリコンデショニングを行い再利用

よくある質問をまとめました。ご参考にご覧下さい。

MRS処理により、有効成分は除去されますか
一般的に水溶性液の有効成分は水に溶解しているものも多く、それらはMRS処理により除去されることは殆どありません。しかし混入油分、ゴミ等に付着して乳化状態にした界面活性剤等の有効成分は、分離不純物と一緒に除去されます。その他、エマルション切削液、エマルション系洗浄液、エマルションに近いソリュブル液等の有効成分は除去されます。しかしそれらの場合は中空糸膜を使用しないA処理(中空糸前段)により有効成分を除去することなく処理が可能です。
MRS処理による有効成分の除去率はどの程度ですか
溶解している有効成分も、不純物が多いとそれに付着して一緒に除去されます。除去率的には、有効成分100%に対し不純物が少ない場合に約数%程度。多い場合には約30%近く一緒に持ち出される場合があります。つまり、汚れの多い液程、除去率は多くなります。
新液と比較して、処理液の性能(品質)はどの程度ですか
水溶性液は水に有効成分を混ぜ合わせ、添加することによりそれぞれの用途の専用液として使用されています。しかしそれら有効成分は使用することにより消耗したり、部品に付着して系外へ持ち出されるなど減少する傾向にあります。そのために、通常使用においては定期的な濃度測定を行い、不足分を原液補充することにより管理使用されています。MRSはきょう雑物、混入油分等を殆ど完全に除去しますので、その部分でいえば新液と同等、又はそれ以上といえます。しかし、消耗、減少した有効成分は処理後に濃度測定により充分に補給する必要があります。それによってきょう雑物、混入油分が少なく、有効成分が規定量確保されていれば、新液とは異なりますが、使用にさしつかえない液といえます。
腐敗したエマルション切削液の悪臭はなくなりますか
悪臭はバクテリアの増殖によって起こりますが、一般的にはそれらバクテリアの排泄物、死骸等が悪臭の原因ともいわれています。MRSの場合、エマルション切削液はA処理で行い中空糸膜は使用しませんので、0.3μ程度といわれるバクテリアの直接除去はできませんが、それら死骸等をきょう雑物として凝集除去することにより悪臭の改善効果はあります。しかし、液中に溶解したような悪臭発生源については除去できませんので、その場合は完全に臭気を無くすことは難しい場合があります。エマルション切削液は元々鉱物油を有効成分として混合させてありますので、それらを栄養源とするバクテリアは増殖しやすい環境にあるといえます。
低下したPHは回復しますか
水溶性油剤のPHは1~14までありますが(PH7は中性、7以上はアルカリ性、7以下が酸性)加工液はPH8~10前後で使用されています。低下したPHは処理原理上、MRSで回復はできませんが、処理液に対して濃度調整を行う、又はPH向上剤の添加によって条件は大きく改善されます。PH低下の条件で使用しますと、錆の発生、バクテリアの増殖等によりさらにPHが下がるという悪循環になります。
どの程度のPH液まで処理できますか
対象液のPHは、約6~13程度です。これにはMRの配管材質がSUS304材を使用していますので問題ありません。酸系については、MRSの浄化除去対象物である金属粉が酸性液に溶解してしまい、除去することができません。
対象液の温度は、何度まで可能ですか
約70℃までは可能です。
低下したPHは回復しますか
水溶性油剤のPHは1~14までありますが(PH7は中性、7以上はアルカリ性、7以下が酸性)加工液はPH7.5~9.5前後で使用されています。油剤によりますが、腐敗した液にPH向上剤の添加剤を投入しても現状回復は困難ですが、MRSにて処理し、PH向上剤(原液)を補充すれば回復します。 PHの低下は、錆止め性のダウン、微生物の繁殖作用を増大させ、環境の悪化につながります。
どの程度のPH液まで処理できますか
対象液のPHは、約6~13程度です。これは、MRの配管材質がSUS304材を使用していますので問題ありません。酸系については、MRSの浄化除去対象物である金属粉が酸性液に溶解してしまい、除去することができません。
対象液の温度は、何度まで可能ですか
約70℃までは可能です。
処理後の液は何回程度繰り返し使用ができますか
前項でもご説明しましたように、一般的な水溶性加工液は水の蒸発と持ち出しにより有効成分の補充も頻繁に行われます。それらをMRS処理しますので、再利用時も有効成分の補充を行えば水溶性液は安定した状態で繰り返し使用が可能となります。同じ液でも同一使用状態はありませんので、何回という回数の表現はできませんが、新液→使用→原液補給→使用→原液補給→~MRS→原液補給→使用→原液補充~→MRS→~という安定パターンにより繰り返し使用ができます。また、水溶性加工液、洗浄液等は、密閉回路使用のような条件ではありませんので、上記述べましたように蒸発、持ち出しが非常に多くみられます。そのために、補給により液全量が極端な場合10日で入れ替わるというような条件も発生します。大なり小なり全てにこの傾向がみられ、それによって新液当初の液は使用開始と共に存在せず、何回使えるかという表現はあてはまらなくなります。
その他MRSの原則である混入溶解物の除去が出来ないという原理から、もしそれら溶解物が混入し、それが加工に影響を与えるような条件であれば、(混入量と影響度によりますが)繰り返し使用はできません。
濃度測定はどのような方法が一番良いですか(器具は)
分析試験室等で行われる方法は正確な値が得られますが、現場でそれら器具を使用することは不可能ですし、依頼すれば日数がかかり、リアルタイムの評価ができません。 そのために屈折計、糖度計による簡易測定が一般的に広く行われています。しかし、これら屈折計は油の混入により乳化した液等の場合、測定境界線の判断が難しく、感と経験に頼ることになりますが、MRS処理による液は混入油分が殆ど除去されるために、新液同等の測定が可能になります。又、次回MRS処理までの通常管理においてはデジタル屈折計もありますので、感と経験に頼ることなく誰でも数値管理することが可能です。
処理液は濃度調整以外に性状管理としては何が重要ですか
水溶性油剤の種類によりますが、外観、濃度管理、PH、臭気、他油混入量、等の分析があります。その中で特にバクテリアの発生、有効成分の消耗等によりPH値が変化しますので、PH測定は必要です。又、有効成分の傾向を見るには、たまに赤外線吸収スペクトル分析法(IR)を活用することも効果的です。
水に混入した水溶性液は除去できますか
同種のもの、例えば水と水、油と油というものはお互いに溶解し合うので分離することは出来ません。例えばエマルション切削液にアルカリ洗浄液が混合してしまいますと、同種の水ですので分離できません。分別回収、分別処理が原則です。
水溶性液に混入した鉱物油は除去(分離)できますか
鉱物油は100%近く除去可能です。しかし、動植物油の場合は鉱物油程除去できない場合があります。
MRS処理した水溶性液は、そのまま排水できますか
水溶性加工液、洗浄液等は有効成分が水に溶解状態で添加してあります。MRS処理は分散状態の油分、きょう雑物等を除去しますが、これら溶解した有効成分を除去することはできません。そのためにしっかり残存している有効成分でリユースが可能となるのですが、反対に排水しょうとした場合にはこれら溶解有効成分が問題となり排水することはできません。
エマルション切削液をA処理した場合の処理精度はどの程度ですか
中空糸膜で最終処理をするB処理では99.9%以上の処理精度が期待できますが、荷電フィルターによるA処理では約30%~70%の広い範囲で処理精度がばらつきます。これは、エマルション切削液に入っている界面活性剤の作用により、混入油分(不純物としての除去対象)が有効成分と同じく乳化してしまい、安定したエマルション状態になってしまうからです。他油混入の初期段階では未だ乳化状態になりませんが、時間が経過するにしたがい、設備稼働による攪拌が繰り返されることによって乳化状態になっていきます。 A処理では中空糸膜を使用していませんので乳化を除去することができません。又、乳化を除去すれば有効成分も除去されてしまうので乳化を除去しないA処理で行う訳です。 つまりエマルション切削液を処理する場合、長期間使用された液程混入油の乳化が進んでしまい、処理効率が悪くなります。
変色したエマルション切削液の色は元に戻りますか
前項で説明しましたようにエマルション切削液が変色しますのは、他油が混入したことによってその混入油分が時間をかけた攪拌状態の中で乳化し、その他油の色が色相となって現れます。これを除去することは出来ませんので、MRS処理により大きく色相が戻ることはありません。しかし、混入油が未だ分散状態に近いものであれば、除去により色相が回復する場合もあります。
変色の原因となる他油が乳化混入していても、使用可能ですか
基本的には可能です。水溶性液の基本要素は①冷却②防錆③洗浄④潤滑ですので、その条件を満たす液であればよいのですが、他油混入による乳化が多くなれば、バクテリアによる腐敗が進行し易くなる事と、石ケンの生成による半固形異物により、クーラントポンプのかじり、ノズル詰まり等の問題が発生し易くなります。しかし、これらは早目のMRS処理を行うことにより改善され、安定します。
水溶液の腐敗の原因となるバクテリアはどの程度の大きさですか
約0.2μ以上と考えられます。
MRS処理でバクテリアを除去することは可能ですか
バクテリアの大きさが約0.2μ以上としますとMRSで使用しますB処理中空糸膜の口径が0.02μですから、B処理であれば除去できます。但し、設備タンクに戻すことにより、配管、タンク内のバクテリアが混入しますので、ゼロにはなりません。
バクテリアの生菌数と腐敗の関係は
バクテリアは新液状態でも10の3乗個は存在しています。それらが使用条件によって増殖し、10の6乗個程度で飽和状態になります。この飽和状態に近くなってくると腐敗が始まり、悪臭も発生します。バクテリアは存在しても、飽和点以下での管理による使用においては悪臭も腐敗も発生しません。
MRS処理後液の腐敗は起こりますか
起こります。MRSのB処理液においてはバクテリアはカットされていますが、配管、設備タンク内にバクテリアは存在していますので、それらから増殖は始まります。しかし、処理後液の濃度調整によって補給される有効成分中の抗菌剤等の成分によって増殖は抑えられます。
一般再生方法に比べ、MRS処理のメリットは
一般的な再生方法は、①静置沈殿法②濾過法③遠心分離法④薬品凝集法等があります。主としては固形物(ゴミ)除去がメインですが、薬品凝集処理法(加圧凝集法)の場合にはエマルション混入油分の除去も可能です。但し、再生回収量は60~70%と、MRSの再生回収量(90~95%)に比べると低く、残りの30~40%は廃ヘドロとなってしまいます。又、エマルション混入油分の除去も完全ではなく、薄い乳化が残った状態で仕上げられるケースもあります。再生液にこれら乳化油が残存しますと、新液からに比べて腐敗の進行が早く、寿命は短くなってしまいます。MRSのB処理液は物理的に乳化油を99.9%以上カットしますので、それら再生液に比べると腐敗し難い液として再利用頂けます。*処理後液に原液添加し、濃度調整を行った後の液条件です。
一般処理法と、MRS処理法の違いは
薬品等を使用せずに、物理的な方法で乳化油、固形物(ゴミ)を99.9%以上カット出来ることが一般処理法との違いです。一般処理法で中空糸膜を使用するものもありますが、これらはUF(ウルトラフィルター)膜が殆どで、約0.005μという非常に微細なメッシュを通すことにより、かなりの有効成分を除去してしまうことと、処理能力(時間あたりの処理量)が少ないことが欠点です。MRS処理においてはMF(マイクロフィルター)膜による大口径膜で処理しますので、有効成分の除去率が非常に少ないことと、処理量が多いことが特徴です。
MRに載っている処理装置の特徴は
MR車載のゼオテックM型浄化装置は、特殊荷電処理と中空糸膜の組み合わせによるゼオテック特許から成っています。特殊荷電は前処理の効率を飛躍的に高め、コンパクトになることとフィルター目詰まり防止を両立させます。荷電された液は不純物を凝集粗大化させ、中空糸膜の目詰まり防止効果も発揮します。荷電なしの場合ですと前処理フィルターの数が増え、装置全体が巨大化して車載はおろかプラントになってしまいます。又、フィルター、中空糸膜の目詰まりも早く、汚染された液を連続処理するにはコストと手間がかかってしまいます。
MRSから出る濃縮廃液の量はどの程度
通常は5~10%ですが、処理対象液の油分濃度(混入油分量)が多いとそれに見合った量が排出されます。液種によりますが、処理前液に混入している油分濃度の約10~15倍です。(処理前液油分濃度が約1%の場合、処理液全量の約10%~15%排出します)
濃縮廃液の中には、どのようなものが入っていますか
中空糸膜を透過しなかったもので、主としては不純物です。内容的には下記のものが含まれます。
シンセティック切削液とは
エマルション切削液の主成分は鉱物油ですが、シンセティック切削液は薬品と鉱物油以外の微量油分で構成されています。どちらかといいますとソルブル系でしょうか。シンセティック切削液は鉱物油を使用しない分、ねばつきが少なくサラリとしています。そのために切粉付着量が少なくなり、持ち出し量が減少するメリットもあります。また、エマルションタイプに比べて油分離性が良いといわれていますので、バクテリアによる腐敗も少ないわけです。 しかし、シンセティックといえども混入油が多い場合には乳化も激しくなりますし、それによって腐敗もしますので、定期的なMRS処理は必要です。
水溶性加工液に入っている有効成分とは
用途によっていちがいには言えませんが、界面活性剤、防錆剤、抗菌剤、消泡剤、着色剤、動植物油、鉱物油、その他があります。高周波焼入液等にはこれら以外にも焼入れ性、粘性条件から高分子ポリマー等も調合されています。 これらは使用によって皆均等に消耗するものではないと思われますが、日常的な濃度調整によって最低限のものは確保されると思われます。
種類の異なった液が混合した場合、再利用は可能ですか
油と水の場合はまず分離し、それぞれを浄化することによって可能です。同種のものの場合は混合比率ですが、基本は洗浄液同士、切削液同士、焼入液同士とか、用途の同じ液同士が若干混入する場合には現実的には問題ありません。例えばMR車で別銘柄の液を改めて処理する場合、ドレンから全ての液を抜ききれば若干の配管付着残留分としては問題ありません。あくまでも同種(同工程)の液であればですが。 同工程でも銘柄を分ける理由としては、その工程(設備)での加工条件の違いがあげられます。それらからして、10~20%以上の混合は避けたほうが良いと思われます。
しかし、現実的には客先設備は殆どライン構成されており、流れ加工でワークに付着した液が次の設備にどうしても持ち込まれます。切粉持ち出しもありますが、ワークに付着して次の設備に持ち込まれる液も補充量の中に含まれます。その分、種類の違う液が数%以上常に混入していることになりますので、ある程度それによって問題になることはないと思われます。(混合の度合いにもよりますが)
液の管理基準は
水溶性、油性共に分析結果での管理基準値はあります。水溶性液の場合、生菌数、錆止め性、消泡性、濃度等々あります。メーカー等がそれぞれの条件で定めたものがあると思われますが、一般的にはその使用条件で設定された濃度管理値のみで日常管理されているケースが殆どです。油圧作動油等については固定的に管理基準の3要素があります。これは使用条件が異なっても油圧作動油として使用する以上、①きょう雑物→10mg/100ml以下②水分→0.1%(1.000ppm)以下③動粘度→±10~15%以内 というように定められています。これら3要素が基準値以内であれば使用可ということになります。

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